GXまとめ帳

公開情報をまとめています。

旭化成/NTTデータの高精度なCFP事例

https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2022/0706/

以下、引用。

 

この管理基盤では、より実効性のあるGHG排出量を算出するために、原料構成ごとの積み上げというアプローチを採用している。旭化成工場の製造工程における排出量(Scope1/2)だけでなく、仕入先原料メーカーや外注業者の加工プロセスの排出量(Scope3)も積み上げ、それを最終製品に紐づけて製造プロセス全体のCFPを可視化する。そのためかなり高精度なCFPを算出できるのが特徴だ。

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図2:原料構成ごとの排出量積み上げ

各拠点に散在するCFP関連データを集約できたことで、製品別CFPを金額に換算し、CFPの削減コストの投資対効果を比較・評価するために、環境を意識した経営の投資判断にも活用が期待できる。「経営指標として使える、きわめて高精度なデータを出せる仕組みを作り上げたと自負しています」と崎田氏は手応えを語る。また近藤も、崎田氏の思いを次のように補強する。

「同業他社にも製品別にCFPを算出している例はありますが、工場全体で出した数値を各製品の販売量で割って計算するなど、精度に課題があるものも多いです。今回の管理基盤のように製造プロセス全体で積み上げ、より正確なCFPを算出している例は、少なくとも日本国内では稀有な例と言えます」